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気づけば私は映画館にいた。 いや───正確には映画館にいるような、ただ流されている映像をひたすら見せられている感覚だ。 私という器をもった存在はなく、意識だけしかそこにはない。 …ないはずなのに。 あくまでここにいる“私”は傍観者以外の何者でもないはずなのに、 体感できるはずのない気温や湿度もなんとなくわかってしまう不思議な空間だった。 最初は古ぼけた8ミリフィルムのように、ピンボケた不鮮明な映像から始まったそれは徐々に輪郭を持ち始めた。 * * * 《Interlude:始まり》 時期として例えるなら、秋から冬へ移り変わるときくらいだろうか。 雲も疎らに、高く透き通った空。 それでもどこか乾いた空気を含んでいる蒼は寂寞を覚える。 木枯らしにも似た冷たい風が追い討ちをかけるように、 小さな歩調で進む小さな二人の女の子を追いかけていた。 薄い紫色の髪の毛を持つ幼い二人は、手をしっかりと握り合い、その風から逃げるようにどこかへ向かっていた。 しかし、風に追いつかれてしまったのか──少し後ろを歩いていた比較的短い髪をした少女が立ち止まってしまった。 「かがみぃ…」 若干舌足らずな声が冷たい風に乗って、前を歩いていた少女にも届き、彼女もまた足を止めた。 「おうち、まだつかないの…?」 「つかさ、もうすこし。もうすこしだから…がんばろ」 不安に支配された声に違わず、泣きそうな表情をした髪の毛の短い“つかさ”という少女を 励ます少し長めの髪の“かがみ”という少女。 彼女たちは外見こそは違うけど、心は2人で1つのような存在なのかもしれないと、ふと思った。 現にかがみという少女は、つかさという少女の心を支配した不安が移りつつあるのか、 先程まで明るかった表情を不安へと曇らせていった。 ── きっと彼女たちも私が感じた寂寞に、幼き心を飲まれたんだろう。 頬を撫でる冷気に、どこまでも続く高い蒼に飲まれたんだ。 そうだと、何故か私にはわかってしまった。 そして瞼を閉じたように世界が一度ブラックアウトして、すぐに世界が開けた時には空は橙色へと変化していた。 変化したのは空の色だけでなく、彼女たちを包む外気も先程より冷たいものへとなっていた。 変わらなかったのは、少女2人だけ。 「ひぐっ…おかあさぁん、おとうさぁん、おねえちゃん…ひぐっ」 「つかさぁ、ないたら、ないたら駄目だよぉ」 その場に立ち尽くし、つかさに続きかがみも泣きはじめていた。 2人合わせたところで大きさなんて知れていて。 ただ世界が大きすぎた、それだけが涙の理由だった。 かがみの小さな手から、何かが零れ落ち、地面について割れた。 お遣い先でもらった飴玉。彼女たちの心みたいだった。 夕暮れも終りかけたその時。 大きな影2つと中くらいの影が2つが、2人の元へと走り寄っていくところで再び世界はブラックアウトした。 間際、中くらいの影1つが言った。 その言葉が傍観者である私の心に届いた。 『かがみはお姉ちゃんなんだから、しっかりしなきゃ』 Interlude :変化へ続く コメントフォーム 名前 コメント ( ; ; )b -- 名無しさん (2023-04-03 07 37 44)
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☆こなゆき☆『かがみのお節介』 「あ、おはようございます泉さん、つかささん」 教室に入ってすぐみゆきさんが笑顔であいさつをしてきた。つかさが先にに答え、私も続いて返事をした。 「おはよー、みゆきさん。相変わらず早いねえ」 「眠そうだね、こなちゃん。またゲーム?」 「なかなかキリが悪くてねー」 「私はそういうのは少し羨ましいですね。夜更かしは…頑張って10時半が限界ですから」 「いやいや、みゆきさんはかえってその方がいいのかもよん。ほら、あんまり夜更かししてたらこーんなにいい肌はキープできないよ」 私は手を伸ばしてみゆきさんの頬をちょいちょいと突付いた。みゆきさんは少し苦笑いになりながら恥ずかしそうに赤くなっていた。 「そ、そんな…泉さんのほっぺただってこんなにぷにぷにじゃないですか」 そう言いつつ、みゆきさんもまた私の頬を軽く突付いた。 「いやんくすぐったい♪」 「2人とも仲良しだね~」 ……という感じで今日も変わらずみゆきさんとじゃれあって遊んでいる。 相変わらず照れ顔のみゆきさんは凄く可愛い。うん。 「ほうら席につけー!」 チャイムが鳴り、黒井先生が教室に入ってきた。私たちは直ぐに話を中断して席に付いた。 昼休み――それは退屈な学校生活における数少ない娯楽のひと時―― 机をくっつけ、作ってきた弁当を見せ合い、くだらなくも楽しく談笑をする…それはこの上無き安らぎの時間…ッ 「?、なんか楽しそうだねこなちゃん」 「まあ。そんなにお腹が空いていたんですか?」 「3時限目あたりからギュルギュル鳴ってたよ」 やっぱりランチタイムと言うのは楽しいもんだ。三人ともそれぞれ自分の弁当を取り出す。 「うわあ…相変わらずゆきちゃん凄いお弁当だね」 「はい…今日も、たくさん作ってきてしまいました…」 取り出しましたるは4段重ねの重箱弁当。ここ最近、みゆきさんは物凄い量のお弁当を作って持ってきている。 みゆきさんはあまり料理は得意でなかったんだけど、私とつかさ、あと峰岸さんに教わってからは、料理が楽しいらしく、こうして大量に作ってきてはみんなにおすそ分けしている。 ちなみにこの弁当、無理なダイエット中のかがみを号泣させたことのある代物でもある(ドラマCD参照)。 「あれ…ところでかがみは?」 「……いらっしゃいませんね」 いつもならこの辺で「おっす」とか言いながら来るはずなのに。と、突如メールの着信らしき音が鳴り出した。 アニソンじゃないので私じゃない。なんて思っていると、つかさがポケットからピンクのケータイを取り出した。 「………お姉ちゃんからだ。…お姉ちゃん、今日は日下部さんたちと学食で食べるんだって」 「えー!?」 「そうですか…なら仕方ないですね…」 「……じゃあ食べよっか」 渋々しながら三人は弁当を広げた。やはりというかみゆきさんのが圧倒的だ。これをかがみ抜きで完食せよとおっしゃるのか。 「あ、あの…無理はしなくてもいいですよ・・・?」 「何言うかみゆきさん!今食べないと絶対傷むよ!?」 「もう暑いもんねぇ」 「でも残りそうなら他の方にもおすそ分けしますよ。例えば…副委員長さんとか」 「A君?……ダメッ!あんな軟弱ものにみゆきさんの手料理は食べさせられんよ。……あ、美味しい」 「食材の切り方も上手くなったねぇ」 「あ、ありがとうございます」 つかさが評価を下し、みゆきさんがそれに従う。なるほど、かがみの言うとおり異常な光景に見えるなあこれは。 「ところで、もうすぐテストがあるよね?私分からないところがあって、ゆきちゃんにちょっと聞きたいとこあるんだけど」 「聞きたいことですか?……なら今日の放課後、勉強会をしましょうか?丁度この時期にいつもしてますし、ね?」 「うん、私はいいよ?こなちゃんもいいよね?」 「んー……?」 めんどくさい。それが素直な感想だった。けどまあいつものことだし、断ったらかがみに怒鳴られること受けあいだし、…まあそれほど悪い気もしないし。 「いいよ。放課後ね」 「はい!………あら、泉さん…」 急に顔を近づけられ、たじろいでしまう。 「ふふ…ほっぺにごはん粒ついてますよ」 みゆきさんの人差し指にゆっくり頬を撫でられた。そして指ですくったお米をそのまま食べてしまった。 「…………」 「泉さん?」 「き………」 「き?」 「キタアアアア!ヒョイパク来たあああああああ!!」 「え?え?」 「さすが分かってるね、みゆきさん!単純ながら絶大な破壊力を持つ必殺技!これをされてときめかぬ男子などいないッ!!」 「泉さん!と、とにかく落ち着いてください!」 …そんな騒がしく楽しい、極いつも通りの昼食だった。相変わらずみゆきさんは萌えさせてくれる。一緒にいて飽きない、自慢の親友だ。 「…あれ」 昼食を平らげたので次の授業の準備をしようとした。まあ教科書を取り出そうとしたくらいだけど。…ところが机の中にはその教科書が無い。 …忘れた?や、私はいつも学校に教科書を置いて帰っているのでそれは無いはず。当然、鞄は空っぽだ。 (世界史か……やっぱり記憶に無いなあ) 「?泉さんどうしました?」 隣を見ると、みゆきさんは既に授業の準備を完了していた。そして直ぐに何事かも分かったらしい。 「もしかして…忘れ物ですか?」 「うん。教科書がない」 どう頭を捻っても家に持ち帰った記憶が無い。唸っているところでつかさが口を開いた。 「今日は確かC組も世界史はあったと思うよ?お姉ちゃんに頼んでみたらどうかな?」 「…それしかないかあ」 いつもの2人と学食に行ったらしいけど、まあそろそろ戻ってる頃だろうね。 「じゃあちょっくら行ってくるよ」 席を立ち、私はC組に向かった。 もう何度も入ったことのあるC組の教室。当然かがみの席の場所も把握している。既に目が向いていた。 「か~がみ~」 「お、こなた。昼は悪かったわね」 実に慣れた様子。そして私が何の用があったのかもおおよそ見当がついてそうだ。 「…また宿題?」 「ハズレ。実は教科書忘れてさ~」 「アンタが?珍しいわね」 「世界史なんだけど貸してくれる?」 「はいはい…っと」 程なくしてかがみは世界史の教科書を取り出した。…が、それをそのまま渡してはくれなかった。何やらかがみは一点を見つめている。 しばらくしてかがみが申し訳なさそうに目線を合わせてきた。 「………ごめん、これアンタのだわ」 「えぇー!?何ソレ!!」 思わず声をあげる。どうやら先ほど凝視していたのは名前欄のようだ。 「ずっと前貸してもらってそのままだったのね……」 「記憶に無いはずだよ…」 「ごめん!ほんとごめん!!…テスト週間前なのは幸いだったわ…」 テスト。その言葉に忘れていたことを思い出した。 「そうそうかがみ、今日放課後に勉強会やろうってことになったんだ。当然来るよね?」 もちろん。――そんな言葉で即答されると思い込んでいた。けれどかがみは少し考える仕草をした後、思いもよらぬ言葉を口にした。 「私パス」 あまりに短い返答だった。 「え、なんで!?」 「う~ん、今日はちょっと、ね」 「そんな~…かがみが来ると思ったから私も参加したのに…」 「何よソレ」 「今まで私が来なかったらすっごい怒ってたじゃん」 かがみはわざとらしいくらいに肩を落とし、大きくため息をついた。そしてあごに手を当て、また何か考えてるようだった。 「………ちょっとアンタと話したいことがあるんだけど」 「え」 露骨に嫌な顔をしてみせた。また何か説教をされると思ったからだ。でもどうやら違うみたい。 「まあ、大したことでもないんだけど……」 「んー?時間無いからなるべく簡潔にね」 「簡潔ね…」 「ほぅら早くぅ」 「アンタみゆきの事、好きでしょ」 「っ!!??」 この上なく簡潔、それでいて冗談のようなかがみの言葉。思わず息を詰まらせてしまうがかがみは冗談のつもりではないらしい。 「な、ななな…何を言ってるのかね君は!?」 「最近のアンタのみゆきへの態度を見るとそうも見えるわよ」 何を言ってるのか、本気で理解が出来なかった。話が急すぎて理解が追いつかないのもあると思う。それでも私のみゆきさんへの態度がそう思わせるのはちょっと飛躍しすぎじゃなかろうか? 「いや、いつも通りでしょ?少なくとも私は意識してないよ」 「…じゃあ自分で気づいてないってことかしら?」 「そ、そりゃ頼れる親友だけど…でも、だからってそんな…いやだからそういうのとは違うってば!」 いきなり頭の中をかき回された感じだ。言葉がうまく出てこない。 「…いくらなんでも動揺しすぎよ」 「かがみが変なこと言うからじゃん!」 嫌な汗がどっと出てくる。拭うのも忘れるほど、私は明らかに動揺していた。 一方かがみは、しらけたような、或いは探るようね目で覗いてくる。 「…本当にそうじゃないのね?」 「断じて!」 「ふぅん……」 ちょっとした静寂が2人の中に流れた。そしてすぐにかがみの顔つきも変わった。 「じゃあ…私がみゆきを貰っても、問題ないのね?」 「なっ……!?」 また頭の中が真っ白になる。今度は言葉そのものを奪われてしまった。 「みゆきって優しいからねぇ。ずっと前に私が風邪引いた時とかも、ただの風邪なのにわざわざお見舞いにフルーツまで持ってもって来てくれたのよ。 しかもそのフルーツの皮を剥いて食べさせたりしてくれたし。後、隣のクラスで家も遠いのにプリント届けてくれたり、休んでた時の分のノートとかもちゃんと見せたりしてくれて、本当に頼りになるわ」 「そ、それは……それはみゆきさんが優しいからで……別に、かがみが特別なんじゃ…!」 自分が凄く嫌な事を言ってるのがわかる。実際にそれを言ってしまうほどに私は混乱していた。 「誰にでも特別優しいから…でしょ?きっと私だけじゃないわ。あんたのクラスの男子とか、もしかしたらつかさだって……」 「ッ…………」 嫌だ。 少しだけ、想像した。みゆきさんが誰かの恋人になるのを。たまらなく嫌だった。男子でも女子でも。 「……はい、これ」 俯き加減の私にようやく教科書を渡された。でも今の私の関心はそこには無い。 「かがみ…」 「さっきのは冗談。………でもこれで分かったんじゃない?自分に正直になりなさいよ」 よく分からない。頭が回りきらないうちに昼休みの終わりを告げるチャイムがなった。回りの生徒たちも自分の席、或いはクラスに戻っていく。 「ほれ早く戻んなさい。黒井先生でしょ?殴られるわよ」 「あ、うん……教科書ありがとうね、かがみ」 「………元々アンタのだけどね」 それもそうだった。苦笑いになりながら私は自分のクラスに戻った。 いつもながら同年代の誰よりも小さい背中を見送るかがみ。小さくため息が出てしまう。 (我ながらお人よしねえ…) それにしても、とかがみは思う。こなたは普段は他人の恋沙汰なんて面白おかしく小ばかにするくせに、自分の事になるとまるで耐性が無い。…まあ人の事もいえないか。 (勉強会か…) きっとつかさも居るだろう。だがあの2人の間につかさが入るというのは…ちょっと面白くない気がしないでもない。 かがみもまた厄介なことを言ってくれる。今やもうみゆきさんを直視するのがちょっとキツイ。 結局、授業にも集中できず、先生から何発もの拳骨を喰らうことになった。 「頭いたいよぉー…」 「こなちゃんすごく叩かれてたもんね…」 「保健室行きますか?」 放課後、ほとんどの生徒はもう帰り、私たちは決めたとおり図書室で勉強会の真っ最中だ。 「いや、大丈夫だよ。ありがとう2人とも」 正直、そこまで痛みは残っていない。ただ何となく気まずい感じが拭いきれないのでわざと大袈裟に騒いで見せているのだ。 「ゆきちゃん、この問題なんだけど…先にこっちを解いたらダメなの?」 「着眼点は悪くないですね。確かにそれならこの手の問題は早く解くことが出来ます。…でもその式はちょっと複雑でミスをしやすいので慣れるまでは……」 真面目にみゆきさんの言葉を聞き、しっかりノートを取るつかさ。今の私にはできないだろうな。 そもそも2人っきりは無理だと思う。みゆきさんへの思いは私自身まだよく分かってない。願わくば、今日はつかさに時間を稼いでもらって適度に濁したいと思っている。 日を改めて自分を見つめなおしたい、と私は考えていた。 RRRRRRRRRR.... 突如、誰かのケータイが鳴り出した。昼も聞いた音、何か嫌な予感がした。 つかさは急いでケータイを取り出す。しばらくしてつかさの顔色が変わった。 「……ごめん、私もう帰らなきゃ」 「うぇ!?なんで!??」 「お母さんがちょっと体調崩したみたいなの。だから今日は帰って家の手伝いしなきゃ」 「え…大丈夫なんですか!?」 なんという絶妙なタイミング。というか明らかにおかしいでしょこれは。…まさか? 「ねえつかさ…誰からメール?」 「お姉ちゃん。…あ、かがみお姉ちゃんね」 やはり………ッ! 「仕方ありません、今日はこれくらいにしましょう」 「そ、そうだね!そろそr」 「ううん、私のことは気にしないで?それに、私ばっかりゆきちゃんに質問してたからこなちゃんに悪いよ。2人はそのまま続けて?」 「でも…本当によろしいんですか?」 「大丈夫だよ、そんなに深刻じゃないから!」 希望はほんの刹那だった。つかさは荷物をまとめ、さっさと帰ってしまった。ついに私とみゆきさんは図書室に2人きりとなってしまった。 「…続けましょうか。分からないことがあればなんでも聞いてくださいね?」 「う、うん…」 それからしばらくは真面目に勉強するしかなかった。問題が分かっても、分からなくても、どんどん進んでいく。 私もみゆきさんも一言も発さず、図書室にはペンが走る音だけが静かに流れていた。 チラッとみゆきさんの方をみる。普段から使われているであろう教科書は随所にメモやワンポイント等が見られ、いい意味で真っ黒に汚れていた。自分のそれは言うまでも無く白い。 (本当に勉強が好きなんだなあ) 何もかもが、自分と違っていた。外見もそうだけどそれ以上に中身が違う。勉強大好きでアニメにも興味ないし、全くといっていいほど共通点が無い。 それなのに。みゆきさんが、彼女と言う存在が…気になってしょうがない。 (素直に…か) かがみに言われてハッキリした。自分はみゆきさんが好きだって。可愛くて優しくて。一見完璧なんだけどどこか抜けてる。そんなみゆきさんが…大好きだ そんなことを考えていたのがいけなかった。ペンの動きが完全に止まっていて…それをみゆきさんに気づかれた。 「泉さん?」 「うおわぉ!?」 素っ頓狂な声をあげてしまった。しかしみゆきさんは気にならなかったようだ。 「やっぱり具合が良くないのですか?」 「え?」 「顔、真っ赤ですよ」 「嘘!?」 言われて気づいた。自分の顔が物凄い熱を帯びていることに。それを実感するとまたさらに過熱して行ってしまう。 「だ、大丈夫だよ!び、病気とかじゃないからさ…」 「……じゃあ、何故?」 「え……」 完全な静寂が訪れた。言葉につまり、何も言えなくなる。しかし心臓の鼓動だけはどんどん早くなってきた。 (素直に……) 素直……。………………言って、しまうべきなのかな…? 「泉さん?」 「あっ………」 限界だ。もう。胸がバクバクいってる。そのうち破裂してしまいそうなほどに。 ……………言おう。その方が楽になれるハズだ。 「………み、み、みゆき、さん」 「は、はい…?」 口で大きく、しかし気づかれないように深呼吸する。いつも軽口言うようにすればいいのに、出来ない。 前髪で視覚をさえぎったまま、みゆきさんの目を見ることも出来ないで居る。 それでも、声を、言葉を、押し出すように私は口を開いた。 「私っ…みゆきさんの事が……っ!」 ガラララッ (!?) 図書室の戸が開いた。その先に居たのは毎日顔を会わせていた人物。ゆーちゃんだ。すぐ後ろにはみなみちゃんも見える。 「あ、こなたお姉ちゃん、高良先輩!こんなところにいた!実は私たちもテスト勉強教えて欲しく…て……」 急にゆーちゃんの歯切れが悪くなった。きっと気づいたんだ。私たちの間に流れる、異質な空気に。 「…失礼しました」 後ろに居たみなみちゃんが、固まったゆーちゃんに代わって頭を下げた。そしてそのままゆーちゃんを連れ出し、静かに戸を閉めた…。 出かけていた言葉が死んだ。もうあれだけの勇気を振り絞るだけの体力は残っておらず、私は空笑いしながら力なくうな垂れた。 「泉さん」 「あ、いや。何でもないんだよさっきのは……」 暖かい手が私の頬をなでた。優しい手つき。何か懐かしい気もする。 「………私、泉さんが好き、です」 「!……」 目頭が一気に熱を帯びた。反射的にグッとこらえる。みゆきさんの表情はよく見えない。というか自分の前髪で遮ったままだ。 私は答えた。自分の抱えていた気持ちを。 「わ、私も……す、き…」 「本当によろしいのですか?泉さん」 「う、うん」 みゆきさんの膝の上に、向かい合わせになるように私は抱きしめられていた。そのため嫌が応にも視線が重なる。 最初は互いに躊躇っていたけど、気がつけばとても長いこと見つめ合っていた。 やがて目を瞑り、無言のままに私たちは、唇を重ね合わせていく…。 「んっ……」 柔らかく潤った唇だった。 「……んぅ…」 みゆきさんの抱きしめていない方の手が、私の胸や太ももなど、体中をを撫で回す。 一瞬、みゆきさんの口が離れた。 「…嫌なら、遠慮なく言ってくださいね?」 「うん、大丈夫…」 もう一度、口付けを交わす。更に今度はなんと舌を口内に滑り込ませてきた。流石にビックリしたけど、私は受け入れた。こちらからも積極的に絡ませていき、お互いの唾液をなんども交換していく。 …ここで凄く気持ちよくなっちゃって、この先の記憶はちょっと曖昧になっている。…多分この後もいろいろされたと思う。 でも、嫌じゃなかった。みゆきさんは、私のことをちゃんと見てくれて、気持ちよく導いてくれてくれたから。 (あ、そうなんだ…) 素直になる――こういうことなのかな……? 「…みゆきさん」 「はい?」 「ずっと、一緒にいてね?」 「…喜んで」 夕日の差し込む図書室で…あまりに子供のような少女と、あまりに大人っぽい少女が、いつまでもいつまでも抱きしめあっていた。 「…あれ?お母さん歩き回って大丈夫なの?」 「え、何が?」 「つ、つかさ!今から買い物行くから、ちょっと付き合ってくれない!?」 「ええ??」 ■☆こなゆき☆スレ別保管庫(1スレ目)に戻る コメントフォーム 名前 コメント 訂正しました、ご確認下さい -- konayuki (2010-03-23 03 21 44) 「まあ…大変ですね」 なんという絶妙なタイミング。というか明らかにおかしいでしょこれは。…まさか? 「ねえつかさ…誰からメール?」 「お姉ちゃん。…あ、かがみお姉ちゃんね」 やはり………ッ! 「仕方ありませんね、今日はこれくらいにしましょうか」 「そ、そうだね!そろそr」 「ううん、私のことは気にしないで?それに、私ばっかりゆきちゃんに質問してたからこなちゃんに悪いよ。2人はそのまま続けて?」 「分かりました。私自身、もう少しキリのいいところまで行きたいですし」 の部分を、 「え…大丈夫なんですか!?」 なんという絶妙なタイミング。というか明らかにおかしいでしょこれは。…まさか? 「ねえつかさ…誰からメール?」 「お姉ちゃん。…あ、かがみお姉ちゃんね」 やはり………ッ! 「仕方ありません、今日はこれくらいにしましょう」 「そ、そうだね!そろそr」 「ううん、私のことは気にしないで?それに、私ばっかりゆきちゃんに質問してたからこなちゃんに悪いよ。2人はそのまま続けて?」 「でも…本当によろしいんですか?」 「大丈夫だよ、そんなに深刻じゃないから!」 という風に訂正してほしいのですが、よろしいでしょうか? -- 144 (2010-03-22 02 04 20)
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寄り添う2人 かがみはわたしのよめ byこなた こなたがかがみの制服に着替えたら こなたに乗っかがみ ポッキーゲーム コメントフォーム 名前 コメント
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☆ずっと一緒に いいか、みんな (゚д゚ ) (| y |) to getとherでは単なる下心だが、 to get ( ゚д゚) her \/| y |\/ 二つ合わさればtogetherとなる。 ( ゚д゚) together (\/\/ レス番480~542の流れを独立してまとめさせていただきました。 480 名前:274[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 12 27 29 ID pL0Qpe6r 今現在第二期の2話目(続編)を書いてるオレなんですが 書いてる途中、絶対的な疑問が浮かび上がるんですよ "こなたとかがみの二人は一生二人で暮らすのか?" と……… だって、その周りのつかさとみゆきは男と結婚するでしょ普通は 一生二人でって事は無いかも知れない……… オレはどっちかってと、NANAみたいに二人は友達として大好きなだけで、二人はそれぞれ違う男に恋するって考えの方が強い(個人的にそっちのが好きだって意味じゃあないよ><) お前らはどうだ? ぜひ今後の参考にしたい 481 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 12 36 12 ID 3mG5sbjT 高校卒業させなきゃいいじゃん 482 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 12 45 12 ID 0KQ+/45v 480 これはガチ百合が好きか、そこまでいかないのがいいかで分かれるんじゃないか? 俺はずっと一緒にいて欲しいが。 でも何年か一緒に住んだ後で、やっぱり女同士は駄目だから、これからはそれぞれ男を見つけて幸せになろうって別れるのもいいと思う。 483 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 13 11 44 ID dWkl9hru 480 確かに一分に一組離婚する時代だからなぁ しかも女同士だからなぁ でも女同士だからこそ別れないで済むかもしれない 難しい…… 485 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 13 46 25 ID QpgWk/uk 482 ガチ百合以外認めない、そんな自分の生殖機能が時々心配になります 487 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 14 24 16 ID 8c4HlIqR 常識に縛られてるようじゃ妄想は出来ん。 誰がなんと言おうとこなかがは夫婦だ 488 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 14 34 14 ID i3wjfr0e 487 お前かっこいいな 489 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 14 35 04 ID g+00Hlnh 友情もいいけど わざわざこなかがスレでやるくらいなんだからガチがいいな 490 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 14 39 00 ID p2ysqptQ 487 あんた輝いてるぜ 491 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 14 45 54 ID n3PAqR3E 487 さすがはそうじろう。やっぱりプロはちがうな 492 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 14 49 35 ID vDka4P9W 480 そこは百合ものの重要ポイントだから~ 個人的には、かがみは純粋に女同士というところで悩んでるのに対して こなたにとってはそこのハードルは高くないけど、将来のことを考えると踏み出せない 正確には、ガチヲタな自分が世間の価値観から外れる事は今更気にしないけど かがみをそこに引き込むことに迷いがある、みたいなのがいいかなーと 「かがみは可愛いし、いいコだし、こんなところで道を踏み外さないで普通の人生を送った方が幸せなのかな・・・・」って感じで そう思ってるから、普段はからかっていてもフラグが立ちそうな空気になるとつい躱してしまう、逃げてしまう 反面、好きな気持ちを抑えきれなくて、かがみに絡んだり甘えたり、独占しようとしたりはやめられない それがかがみの百合フラグを加速させてると頭では分かっているんだけど・・・そんな矛盾した行動をとってしまうこなた・・・・ もちろん最後はかがみからの告白で決壊ですよw ちなみに俺は 表向きは かが→こな が強いけど、根が深いのは実はこな→かが っていう こな×かが派w ま、一生って言うと想像しにくいかも知らんが、30台になってもルームメイトっぽく一緒に住んでるっていうのも ドラマとかでは割とあるじゃん、負け組的な感じでw なんとなく女性漫画家コンビみたいな感じもしないでもないw それ以降となると世の中の価値観がもっと多様化してるんじゃないかなあと それこそ今から2~30年前でも今とは大分違うじゃん? まーその辺は余りリアルに考えても仕方ないぜ 494 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 15 06 23 ID p2ysqptQ 492 「表向きは かが→こな が強いけど、根が深いのは実はこな→かが っていう こな×かが派w」 ここら辺に全力で同意 495 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 16 10 20 ID te4IBBSr 492 うむ。まさにお前は俺だw 全く同じ意見だな。 ところでリアルな話になって申し訳ないが、未婚化が進む中、一人では生活が立ち行かなくなる人が将来続出する と思う。すると、男女の夫婦のみが相互扶助の形を取れるのは時代に合わないとの声が将来上がる可能性がある。 そして性別を問わず、パートナーという新しい形での相互扶助形態が現れるのではないかと俺は予想している。 常識なんてものは、厳しい現実の前には案外脆いものなのかもしれん。 497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 16 35 13 ID K38hSbQp こなかがが男を作るなど認められんな 死ぬまで2人に決まっておろう 498 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 16 54 39 ID XCtBjQqX 未婚化が進んでるのは、むしろ生活が立ちいく収入を女性が得られるように なってきたからだとおもうが。社会で認められて、一人でいきていけるのに、 結婚したら絶対仕事辞めて子育てしないといけないとか馬鹿らしいだろ もう男性であるだけで家族を養えるような収入を得られる社会じゃないしな。 そういうふうに家父長制が崩壊するなかで、性役割分担の見直しや、クィア理論的な ジェンダーセンシティビティが浸透していって、他人の性に寛容な社会になるとおもう ようするに、こなかがは一生幸せに二人で暮らすんだよ 502 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 18 31 28 ID 0KQ+/45v 492 本当にGJだ。 そういうことを考えられるのも文章に出来るのも凄いと思う。 やっぱり自分より相手のことを考えるっていうのは、愛の証だよな。 503 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 19 05 42 ID 0RYx6QMR 492 だからいざとなると「いや、私リアルで同性趣味ないし」と逃げてしまうんですな かがみも「私だって嫌だよ」と返しつつも 帰ってから自室で枕に埋もれて泣く 504 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 19 14 35 ID i3wjfr0e こなたとかがみなんか 軋むベッドの上でやさしさ持ち寄ればいいのに 505 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 19 22 04 ID 1Ndxvx+4 480 俺のワガママかもしれないが・・・こなたとかがみには別れて欲しくない。 こなたとかがみ、どちらか片方だけでも男と付き合うなんて考えただけで、まるで我が事のようにズキリと胸が痛む。 馬鹿馬鹿しいと笑ってくれ・・・。俺は、こんなにも、この二人の幸せそうな姿に入れ込んじまった。 わかってはいるんだが、虚構の世界の住人に共感しすぎだ。重症だな。 それでもこなたとかがみのカップルに「幸せになってくれ」と願わずにいられない。 506 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 19 39 51 ID xCiL9CPp お前らほんとにイイ奴ばっかりだな 尊敬するぜ 507 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 20 06 13 ID 0RYx6QMR こなたやかがみに突っ込みたい欲情も少なからずあるだろうに、お前ら 「好きな人の幸せを願いたい心境」ってやつか… なんつぅか、女同士だとか関係ないんだよな 「並んで立っているのがお似合いの二人」というか 508 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 20 22 16 ID 0KQ+/45v 507 今までは○○は俺の嫁とか言ってたのに、今回はそれがないんだよな。 二人が一緒になれて、そのまま幸せに暮らせればそれでいいと思ってしまう。 むしろSSとかで二人を幸せにしてあげたい。 509 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 20 27 23 ID n3PAqR3E つまり俺達は二人を見守るそうじろうってところか 510 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 20 40 10 ID 8c4HlIqR 507 こなたとかがみはお似合い過ぎるんだ。その間に何者かが、ましてや俺なんかが入る事は許されん。 それも分からずにこなたやかがみに突っ込みたがってるような 棒至上主義の奴はこの俺が許さん。 511 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 20 40 18 ID QpgWk/uk そうじろう大杉w 512 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 20 40 53 ID 2HvrAiFM 508 「今までは○○は俺の嫁とか言ってたのに、今回はそれがないんだよな」 俺もそうなんだよ。 なぜかいつもと違うんだよ、今回は… 513 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 20 45 32 ID rKzGHpN3 俺のイメージでは・・・ こなた、かがみをからかう(でもどこか可愛い) ↓ かがみ、色んな意味で我慢の限界 ↓ こなた「か…かがみ?どったの?なんか目が怖いよ?(汗」 ↓ かがみ「あんたが悪いんだからね…!」 ↓ こなた「アッー!」 525 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 21 19 40 ID j+QyfcMJ 480 ちょうどその問題を書こうと思ってたとこだ なんというシンクロ 常識は打ち破るものだけどその常識の偉大さに逆に打ちのめされたり… お父さんお母さんのいる幸せな常識をつくれないのは悲しい気がする… 495、498 俺は未婚化の原因は個人主義による生活単位の個人化に見てる その中で日本は圧倒的に夫婦であることが有利になってる社会らしいな 父系社会ではどこでもそうなんだろうが 新しい法的な相互扶助関係は欧州のどっかで既にできてると聞いた でも個人的には社会はそこまで進んではいないなと感じる、というか俺がそこまで進めてない 527 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 21 29 11 ID yamj5rHy とりあえず、ルームシェアの延長みたいなノリで だらだら一緒に暮らしていけばいいじゃないとか思っている俺はぬるいのね……w 528 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 21 32 02 ID n3PAqR3E 527 らき☆すた的にはそれでもいいけどこのスレ的には足りんのかもw 530 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 21 57 03 ID dfUWtPKM 527 おれもそういうレベルで満足するよ 正直ちょっと上のガチすぎる妄想には付いていけないw 531 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 22 24 10 ID lx0z82by 527 2人、黙々と読書中にふとさりげなく (しかも視線は本に向いたままで) かがみ「…ねぇ、こなた」 こなた「…んー?」 かがみ「そろそろ一人暮らし始めようかと思ってるんだけど…」 こなた「んー」 かがみ「……アンタも一緒に住む?」 こなた「………んー、別に良いよー」 かがみ「…そう」 こなた「…うん」 だ、駄目だ…なんか違うな… 532 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 22 25 51 ID aSRQzTH0 527 二人でだらだら一緒に生活で十分満足だけど、そこに男の影が入るのだけはダメだ! ってのが多いんじゃない? 俺がそうw 533 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 22 27 31 ID RrhSxiMj どっちかっつーと 「やふー、かがみー」 「ちょっ…吃驚するじゃない、事前連絡もなしに…って、何その荷物」 「今日から私、ここに住むことにしたから」 「また何かの漫画に影響されたか?それともアニメ…… ………えぇぇぇぇーーーー!??」 こんなノリがいい 536 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 23 07 47 ID 3dT/y92f 527 俺としては、「やっぱり猫が好き」みたいなノリでやってほしい あれは三姉妹だが 537 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 23 19 36 ID 2EAlMK7P ガチでもマターリでもいいんでないか。こなかがが幸せなら。 540 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 23 57 55 ID g60GoL/W ルームシェアなら 大学が違ってもできるだろうから かがみが司法試験の勉強をする間に こなたは在学中にラノベ作家の道を志し かがみに批評してもらう日々を送って 回る糸車のように父と同じような道を歩み 今度こそ幸せになってほしいな。 数年後の設定は 女弁護士かがみと ラノベ作家こなたの推理モノになっても それはそれで見たい。 542 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/09/16(日) 01 42 39 ID 8STvG/Nu 女弁護士かがみの親友にしてブレイン、それがラノベ作家こなた!
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「ふーん、そうだったんだ。確かにこの服だったらこなちゃんのサイズにピッタリだもんね」 数分後、何とか正気を取り戻したつかさにこなたの格好の訳を説明し終えた。 「全く・・目の色変えてこなたにベッタリしちゃって・・」 「かがみも人の事いえなかったけどね」 更に制服が乱れきってしまってるこなたから最もな指摘をされる。 「あ、あれはこなたが変なこと言うから・・」 「変な事?こなちゃんどんな事言ったの?」 「えっとね、 ねえお姉たん、もうお・・」 「やめい!!またつかさを暴走させたいのか!」 「おっと、危ないところだった・・一緒にかがみまでまたおかしくなる所だったよ」 「お姉ちゃんもこなちゃんに萌えちゃったんだー♪」 「変な単語使うなぁ!」 「あの・・所でつかささん?」 「何ー?」 「・・そろそろ下ろしてくれないかな・・?」 つかさはさっきの私と同じで、正気に戻ってからもずっとこなたを膝抱っこしたままだった。 「えぇ!?せっかくだからもうしばらくこのままでいたいよー」 そう言って逆ににこなたを抱きしめる力をギュッと強めてしままうつかさ。 「えへへ、小学校の制服着ちゃってるこなちゃんって可愛いー♪私にも妹が出来たみたい♪」 私とは違って正直な所がこの状況ではかえって良くないみたいで、正気を取り戻しても つかさはこなたにベッタリなままだ。 「むぐぅ・・恥ずかしいよぉ・・」 「ちょっとつかさ、私も我慢したんだしいい加減離してあげなさ・・」 さすがにこなたが可愛そうになってきてつかさを叱ろうとした時 こなたとつかさの全体を見渡した光景が視界に飛び込んできて私の口は止まった。 ただでさえ小学校の制服を着ているこなたが、一応女子高生の平均位の身長はあるつかさに 膝抱っこされてるせいで、小さい子独特の雰囲気が余計に漂ってしまってる。 (・・いいなぁ、つかさ・・抱っこしてて・・) ・・・気づいたら私は二人の目の前に移動して、つかさの胸あたりにある こなたの頭を撫で撫でしていた。 「・・?・・かがみ?」 「こなた・・あんたやっぱり可愛いわ・・」 「だよねー♪」 「かっ・・かがみっ・・ひょっとしてまた・・」 「(ハッ)だ、大丈夫、私はちゃんと正気よ!」 身の危険を感じて本気で怯えた目をしているこなたを見て慌てて気をしっかりと持ち直す。 可愛いこなた・・(ゴホン)友達に怖い思いをさせてまでベッタリするのは気が引けるしね。 「ほらつかさ、こなたが嫌がってるから我慢しなさい。さすがにこれ以上はこなたに嫌われるわよ」 「はぅーこなちゃん、嫌いにならないでー(>_<)」 つかさは私の最後の一言に反応して渋々と腕を放してこなたを開放した。 「ぷぁぁ、助かったあ・・一時はどうなる事かと思ったよー」 久しぶりに自由を取り戻したこなただったけど 私とつかさに連続で変な事されまくったせいでかなりヘロヘロになってるみたいだ。 「だってこなちゃん可愛いんだもん」 「たしかに・・その服を着ているこなたはいろんな意味で危ないわね・・」 「二人とも散々好き勝手して私のせいにしないでよ~(汗)凄く恥ずかしかったんだからね」 「あんたも最初変な事言って誘惑してきたでしょう」 「あれはちょっとした一発ネタのつもりだったのにな・・まさかかがみんがあんなにエロかったとは」 「うっ、うるさいなっ」 「つかさなんて見た瞬間襲ってくるし」 「お姉ちゃんが羨ましくてつい・・ごめんねこなちゃん」 なんだか今のこなたにつかさが謝ってる所を見ると 小学生の小さい子に大きいお姉ちゃん謝ってる様に見えて可笑しい。 やっぱりその原因はあの制服だろう。 「・・・こなた・・やっぱりその服、ヤバすぎるから代えた方がいいかもしれないわ・・」 「ええ!?なんでなんでどうして!?」 当然つかさは不満そうな顔をする。 「だって知り合いの私達でさえこなたの事を5歳以上年下の子としてしか見ることが 出来なくなってしまって何か不自然だし・・ こなただって小学生にしか見てもらえないのは嫌でしょう?」 実際今目の前にいるこなたは、実は私達と同い年・・・更に実は誕生日の順番は私達の中では一番早くて 梅雨の時期の一月半ほどの間は私達より年上になる子だとは到底思えなかった。 (まあ、それはこの服を着てなくても、普段から感じてることだけどね・・) 「う~ん・・私は二人がもう変な事しないのなら別にどうだっていいよ? サイズの合う服これだけなら仕方ないし・・」 正直あんたは構わなくてもつかさの理性がちゃんと持つかどうか心配なのよ。 ・・・・・・私の理性もね・・・・・・・ 「・・・やっぱり着替えてもらった方が無難だと思うんだけどそれが問題なのよね・・ 他の私達の昔の服とかあったらいいんだけど・・」 「あ!それなら下の階の押入れの奥にあったよ」 ちゃっかりこなたの乱れた服を整えてあげていながら思いもよらない情報を教えてくれるつかさ。 「え?マジ!?」 「うん、お母さんが整理してるの見たから間違いないよ」 結構沢山あったしせっかくだから色々来てみるー?」 「なるほどー!、それは面白そうじゃないの♪」 それを聞くとなんだか無性に、久しぶりに懐かしい服を見たくなってきた。 しかも衣類だけ見るんじゃなくて誰かが着た所を見れて、 その上実際に着るのは可愛いこな・・ゴホン(ry ・・・ま、まあとにかくこれは少し・・いや、かなり興味あるかも。 何だか今の時点で既に小学生の頃の思い出が蘇ってきてて 本来の目的はどうでも良くなってきた。 「あの・・お二人ともまたテンションがやばくなってきてるみたいなんですけど・・」 「いいからいいから♪」 「こなた、いらっしゃい♪」 こうして私達は再び不安がるこなたの両脇に片方ずつ腕を通して確保すると 「もうやだーっ、お家に帰らせてー!ゆうちゃん助けに来てー!!」 っとか叫んでるのを華麗にスルーしながら下の居間へと連行して行って その日は一日中、今までの友達と遊んだ経験の中ではトップクラスに入る至福の時を 過させて貰った。 次の日、昼休み 「そんな事があったんですか」 「うん、本当にあの時のかがみとつかさは凄かったよ~。私モテモテ~?♪」 結局昨日はあれから暗くなるまでずっと 久しぶりに見た沢山の懐かしい洋服を見てつかさと思い出話に花を咲かせたり その服でこなたを着せ替えごっこしたりして遊んだりしてた。 「あんたあの時は嫌がってたけどちゃっかりサイズが合う服はほとんど持って帰ってたじゃない」 「まあ、意外といい服ばかりだったからね。ゆうちゃんにも何着かもって帰ったけど喜こんでたよ」 最初は嫌がってたこなたも 「どうせもう着る人居ないんだし欲しいのは全部持って帰っていいよ」 っていう私達の言葉を聞いてからは吹っ切れたのかコスプレ感覚で楽しんでた。 女の子なのにあまりおしゃれに気を使わないこなたの事をちょっと心配してたから コスプレ感覚とは言っても私達のアドバイスを参考にして色々おしゃれしてるのを見ると こいつにも結構女の子らしい所もあるんだと思って何だか安心した。 「でも本当に良かったよ~、もうあの服は誰からも着られないままいつか 捨てられてたと思うとなんか悲しかったもん」 確かにつかさの言う通りだ。 どんなに思い入れがあってももう私達は二度と着る事は出来ないと思うと少し寂しくて それをアッサリ着ちゃうこなたはちょっと羨ましかったけど それ以上にもう役目を終えてこのまま誰にも着られる事はないはずだった服を 大好きな・・じゃない、親友のこなたにバトンタッチさせる事が出来たのは凄く嬉しい。 「あんたもせっかくあげたんだから大事に着なさいよね」 「もちろん、服に染み付いてるつかさとかがみの香りをクンクンしながら大事に着るよ」 「は、恥ずかしい事いうな!」 「昨日の夜着てた時もつかさとかがみの香りがしてたんだけど、なんか二人が私の事を ギュッって包んでる様な感じがして気持ち良かったんだよねぇ~」 「こ、こなちゃん恥ずかしいよぉ」 「泉さん、昨日は本当にギュっとされて恥ずかしがってたとお聞きしましたけど?」 「うぐっ、みゆきさ~ん(汗)」 おお、みゆきナイスツッコミ。 そうよね~いつもは平気で絡んでくるのに いざああなると恥ずかしがったり怖がったりするこなたはちょっと意外で結構可愛かったわ~。 「それにかがみさんとつかささんも今は恥ずかしがってますけど 昨日は喜んで抱きしめてたはずでは?」 「ちょっ、ちょっとみゆきっ」 「言わないでぇ~><」 私達にまでツッコミ入れなくていいのよ! おっとりしていながら中々痛い所ついてくるじゃないの・・ 「そ、そういえば、私は可愛かったからそうしただけだけど お姉ちゃんはこなちゃんの事凄く大事にしてたよねー」 うわっ、つかさの奴開き直ってから攻撃側にまわりやがった。 「そうみたいですね。自分の服が濡れるのにかまわず自分自身で泉さんを暖められるなんて、 泉さんの事を大切に想っている何よりの証拠だと思います」 「ち、ちがう・・私は別にそんなつもりじゃ・・」 「ありがとうかがみ♪暴走してきた事をチャラにしても嬉しいよ~♪」 「う・・う、うるさいっ」 いつの間にかみんな私に一斉攻撃かよ!!! 「お姉ちゃん昨日あの後、こなちゃんに服を譲った事をお母さん達に 私よりたくさん、嬉しそうに何度も話してたねー」 「自分の大事な服を大事な人に着てもらうのは凄く嬉しい事だと思いますよ」 「そういえば私の方も、夜にかがみから『何度も着替えさせたせいで風邪ひいちゃってないか』 って電話あったよ」 「あ、お姉ちゃんその事を凄く心配してたよー。今日こなちゃんが学校休んでたら 自分のせいだって、朝に元気なこなちゃんを見るまでずっとソワソワしてたよねー」 「み・・みんな・・・止めてよ・・」 「まあ、制服着てる時にかがみとつかさに沢山ギューってされて 暑い位に暖まってたから全然平気だったけどね」 「えへへ・・」 「かがみさん、何事もなくて本当に良かったですね」 「・・・い・・加減にしろーー!!」 ・・みんなに聞かれたら照れくさい話をどんどんされてるのに 耐えられなくなった私は思わず声を張り上げてしまった。 「濡れたこなたを抱きしめたのはとても見てられなかったからよ! あんなに寒そうに震えてるこなたを見たら可愛そうで放っておけるわけないじゃない! しかも私に早く会うために無理したなんて言われたらキュンとして抱きしめたくもなるわよ! それにこなたが私に風邪ひかない様に服をしっかり着せてくれたのは物凄く嬉しかったんだから! 風邪ひかないようにセーターを着せるこなたがお姉さんみたいに思えて凄くくすぐったくて ついついお風呂抜きで寝るまであの服着てたりもするわよ! あと制服着たこなたを抱っこしたりしたのは悪かったけど 反則的に可愛いすぎるあのこなたがいけないのよ! これでも本当はずっとこなたを抱っこしていたかったのを必死に我慢してたのよ!! そんな可愛くて大好きなこなたに私達の昔の服を着てもらえるなんていう事になったら そりゃあニヤニヤが止まらなくもなってみんなに言いふらしたくもなるわよ!! その分後になって私のわがままのせいでこなたに風邪ひかせてたらと思うと 気が気でなかったのに・・それをみんなしてからかう様な・・・(ハッ!!!)」 「お・・お姉ちゃん・・・?」 「かがみさん・・(ニコニコ)」 「・・・かがみ・・・(///)」 うわ・・最悪だ・・orz ・・・・恥ずかしさのあまり取り乱して、心にも無い事・・もとい 心の中だけに留めてる事を洗いざらいぶちまけてしまったよぅ・・・ 「・・あんた達!!何私に変な事言わせてるのよ!!!」 「いや・・今のはかがみが勝手にしゃべってた様な・・(///)」 「・・かがみさんは本当に泉さんの事が大好きなんですね」 「そうだね・・お姉ちゃんごめんね・・お姉ちゃんは本当にこなちゃんの事 大切に想ってるのにそれをみんなで変な言い方してしまって・・」 「・・っ!」 つかさやみゆき本人達には自覚は無いんだろうけどダメ押しのセリフまで言われて 当の本人のこなたの反応が気になって思わず目を向けてしまうとこなたと目が合ってしまった。 こなたの顔は耳まで真っ赤で本当に今にも顔から火が出そうなほどだった。 だけどそれをからかう事は今の私にはできなかった。 何故なら今の私の顔もこなたに負けない位真っ赤になってるのが 自分でも分かるからだった。 「え・・えっと、あのね・・か、かがみ・・昨日はありがとね・・」 開き直ろうとしてるのか照れ隠しで素直なフリしてるのか、真っ赤な顔のまま 私の胸に飛び込んでくるそうこなた。 かがみ「ちょっ、ちょっとっ!こんな所で恥ずかしいじゃないの!」 恥ずかしさのあまり思わず目をつぶってしまう。 「・・かがみがそんなに私の事を想ってくれてるなんて」 必死にこなたに手をまわすけどこなたが離れる様子はない。 「わ、分かったからとりあえず離れなさいよ!」 「うぎゅぅっ・・ちょっと、かがみそんなに力込めないでよ・・」 「は、恥ずかしいじゃないのよ!」 「あ、あの・・かがみ様・・?気づいてない? 離して欲しいのはこっちなんだけど・・(=ω=.;)」 「・・・・え?」 そう言われてつぶってた目を開くと・・とっくに抱き付くのをやめて離れようとする こなたの体ををしっかりと抱きしめてる私の両腕・・ 「!!!!」 し、しまった・・パニックになってて、無意識に私も抱きしめ返してた・・ 「私は少しギュッっとだけして離れるつもりで抱きついたんだけどね・・ いきなりかがみが力いっぱい抱きしめてくるんだもん・・」 それにしてもこの状況・・ 今手を離してみんな落ち着きを取り戻したらまた3人に物凄く冷やかされてもおかしくない・・ ・・・それに・・・・いつもよりしおらしいこなたが今私の胸の中に・・ 「・・・・・・・」 「かがみ、正気に戻った所で離し・・むぎゅうう!・・ちょっとかがみ!?」 「は、離さないんだから!!!」 「は、離さないって・・(=ω=.;)」 「ここまで収まりが付かなくさせてしまったこなた達が悪いんだもん!」 そう言いながらも体が勝手にこなたを痛い位に強く抱きしめてしまう。 「お姉ちゃんがデレデレになっちゃったよ~う(汗)」 「こうなってしまったら当分泉さんを離す事は無さそうですね」 「そ、そんなぁ~(汗)」 「もう!!こなたなんか知らない!!!(ギュ~)」 「知らないなら離してよ~(=ω=.;)」 結局昼休みが終わるまで私はこなたにベッタリしてしまって そのリスクとしてその日を境にしばらく毎日 開き直ったこなたからはもちろん、さっきの謝罪はどこへとやらでつかさとみゆきからも 冷やかしの嵐で恥ずかしい日々を送る事になったのは言うまでもなかった。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-01-08 14 32 49) かがみん可愛いなぁw -- 名無しさん (2010-04-14 21 52 48)
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「かがみー、勉強教えてくれない?」 「あら、珍しいわね。テストが近いわけでもないのに、こなたが勉強しようと思うなんて」 「でもはら、私たちももう受験生なんだから、そろそろ勉学に励まないと、って思うんだよね」 「へえ、やっとやる気を出したのね。もしかして、志望校とかも決めたの?」 「ううん、一応勉強しておいたら、大学の選択肢が広がるんじゃないかと思ってね」 「またそんな適当な目標を掲げて、すぐにやめちゃうんじゃないの?」 「大丈夫だって。じゃあ、明日かがみの家に行くから。明日は土曜日だし、宿題もいっぱいあるしね」 「ちょっとこなた、あんた宿題を処理するのが目的じゃないでしょうね」 「そんなことないって。ところでかがみ様。私めに数学の教科書を貸していただければ非常に有り難いのですが……」 「別にいいけど、あんた置き勉してるんじゃなかった?」 「この前持って帰ったんだよ。普段時間割なんてしないから忘れちゃって」 「ふーん、今度からはちゃんと持ってきなさいよ。はい。あ、でも次の次が数学だから休み時間になったらすぐ返してよね」 「分かってる分かってる。ありがとう、かがみ」 こなたは小走りで教室を出て行った。 それにしても、教科書を持って帰ったってことは、こなたも少しは勉強する気になったのだろうか。 柊家 「あ、そういえばつかさ、明日こなたが家に来て勉強する予定なんだけど、つかさも用事が無いなら一緒にやらない?」 「え、そうなの? でも明日私、ゆきちゃんにバルサミコ酢を使った料理を教えてもらうつもりなの。ごめんね」 「別に謝ること無いのよ。うーん、そうなると、明日はこなたと二人きりか。マンツーマンで勉強を叩き込んでやろうかしら」 土曜日になった。昨日早く起こしてと頼まれていたので、つかさを叩き起こす。つかさは寝ぼけ眼で出かける準備をして、九時半には家を出てみゆきの家に行った。 現在時刻は十時過ぎ。こなたはまだ来ない。 そういえば、こなたは何時に行くなんて具体的なことは言ってなかった気がする。もしかしたら、まだ寝ているのかもしれない。 こなたに限って約束を破るなんてことは無いだろうが、早く来て欲しい。 人間、友人が家に来る直前は、何も手につかないと思う。結局勉強も読書も何もせず、そわそわと部屋中を動き回っていた。 チャイムがようやく鳴った。やっと来たかと思いながら玄関に行く。 「やぁかがみ。外は暑いねー。砂漠で体力が減る理由が分かった気がするよ」 「こなた、遅かったわね。今まで何してたのよ。寝てたの?」 「そんなことないって。ちゃんと九時には起きてたよ。でもあんまり暑いからコンビニでずっと涼んでたんだよね」 「あんたねえ、人を待たせてるんだから、さっさと来なさいよ」 「いや~、ごめん。でもかがみなら、ずっと待っててくれると思うから、ついつい寄り道しちゃうんだよね」 「な、何言ってるのよ。まあ、とにかく上がって。冷房入れてるから」 「え、ほんと? やったー」 こなたは颯爽と部屋に向かって駆けていった。 「はぁ、現金な奴ね……」 テーブルを囲んで向かい合うように座る。 しばらくは黙って勉強を続けた。 私は集中してやっていたが、こなたは何度もテーブルに顔をうずめたり、後ろに倒れこんだりしていた。 「かがみんかがみん、宿題終わってるの?」 「え? ええ、終わってるわよ」 「じゃあ、答え写すからちょっと見せて」 「こなた、宿題くらい自分でやりなさいよ。勉強しないといけないとか言ってたのはあんたじゃない」 「でも宿題って、なんか無理矢理やらされてる感があってやる気が出ないんだよね。ゲームでもお使い要素が多いと萎えてくるし、やっぱり自主的にやるのが一番なんだよ」 「まあ、確かにあんたの言うことは分かるけど、もう高三なんだから、屁理屈ばかり言ってやらなかったら、将来後悔するわよ」 「今度からはちゃんとやるから、今日だけ貸してよ~」 「あんたのために言ってあげてるのよ。とにかく、絶対に貸さないからね」 「かがみんのいじわるー。私の頭じゃ全然わかんないんだよぉ。う~~~」 こなたはテーブルに顎を載せてうなり始めた。 それを見てると、自然と笑みがこぼれてくる。 「あー、もう分かったわよ。私が教えてあげるから。でもちゃんと、自分の力で解くのよ」 「ほんと? いやー、かがみんは優しいなー」 こなたはすぐに体を起こして喜んだ。私の言葉で一喜一憂しているのは、見ていてなんだか楽しい。 それにしても、よく恥ずかしげもなく優しいなんて言えるものだ。私には到底無理なことだろう。 「ねえねえかがみ、これはどうすればいいの?」 「どれどれ、ちょっと貸して。あー、これね。これはこうして、ここをこうすれば簡単に解けるわよ」 「おぉ、さすがかがみん。伊達に努力してるわけじゃないねー」 「な、そんなことより早く教えてあげた問題やりなさいよ。自分でやらないと何の意味もないわよ」 「かがみん照れてるねー。さすがツンデレ」 「ああ、もう。馬鹿なこと言ってないでさっさとやりなさい」 そういえば、こなたはツンデレという性格をどう思ってるんだろう。 だらだらと問題を解いているこなたを見ながら、ふとそんな疑問が浮かんできた。 何考えてるんだろ、私は。 変な感覚を打ち払うように、目の前の問題に集中した。 「そういえばさ、最近大学に入る女子が増えてるせいで、結婚する年齢が上がってるらしいね」 「へえ、そういうことは覚えてるのね。……ところでこなた。あんた、結婚する気はあるの?」 「いきなり凄い質問をしてくるね……。 まあ、私は結婚しないというか、出来ないと思うよ」 「なんでそんな自虐ネタに走るのよ。こなたなら、その、結構モテるんじゃないの?」 「あー、よくいるよね。お互いを褒めあって安心する女子って」 「そんなんじゃないって。こなたは本当にモテると思うわよ。コスプレ喫茶でバイトもしてるんでしょ」 「まあ、そういう趣味の人には好かれるかもしれないけどね。それがモテるに直結するわけじゃないよ。それで、かがみんは将来結婚するつもりなの?」 「え? わ、私はそんなつもりないわよ」 「あれ? かがみ、男がいるんじゃなかったっけ?」 「それはあんたの勘違いでしょ。いるわけないじゃない」 「そんなに必死に否定するから怪しまれるんだよ。何か隠してるんじゃないの?」 「な、何も隠してないって。そんな無駄話より、さっさと勉強再開するわよ」 「……は~い」 私には男なんていないし、別に好きな人もいない。でも何故か、こなたに核心をつかれている気がする。 自分で自分がわからない。そんな感じだ。 今こなたは、両手で頭を抱えながら、問題とにらめっこをしている。口をへの字に曲げて、考え込んでいるようだ。 一度ため息をつく。こなたの観察ばかりしすぎだ。集中力が足りない。 脳裏にこなたの言葉が蘇る。 結婚はしない、出来ない、か。それを聞いて私は、残念がったのだろうか。それとも、喜んだのだろうか。分からなかった。 もう、自分で分かるのは手元にある数学の問題だけだ。しかし、今はそれすら手につかない。 こなたが突然四足歩行でテーブルの反対側にいる私のほうに歩いてきた。 「かがみん、これどうやるの?」 「ん? どうしたのよこなた。こっちにこなくても、教えてあげるのに」 「いや~、いちいちかがみに見せて、教えてもらってからやるより、同時にやったほうが早いと思ってね」 こなたがすぐ隣に座る。普通にしていても肌が触れ合いそうな距離だ。ここまで接近したのは初めてかもしれない。 シャーペンを握った手が震えている。こなたに勉強を教えようということに緊張しているのだろう。 どうやって教えたのかは覚えていない。しかし、こなたのノートにはきちんと回答が書かれていた。 「はー、これでようやく宿題が終わったよ。ありがとう、かがみ」 こなたの体が、右へと倒れる。私の膝の上に、こなたの頭が乗った。 「な、こ、こなた。いきなり何するのよ。びっくりするじゃない」 「ちょっと今日は5時までゲームしてたから、眠いんだよね。ちょうど一段落ついたし、一時間くらい経ったら起こしてよ」 「あんたまさか宿題だけして帰るつもりじゃないでしょうね」 返事は来なかった。よっぽど眠かったのだろう、くーくーと小さな寝息を立てている。 しかし、5時まで起きていたということは、こなたは4時間しか寝ていないということになる。 次の日のことくらい、考えておけばいいのに。 でも、眠いのを我慢してきてくれたのかと思うと、少し嬉しくなる。 独りになったのだから勉強に集中しようと思うが、どうしてもこなたのことが気になる。 正座した膝の上にこなたが頭を乗せているのだから、仕方がない。下手に脚を動かせば、落ちて頭を打つかもしれない。 シャーペンをテーブルに置いて、体を後ろに傾けた。両手で体を支える。 こなたは上を向いた姿勢で眠っている。 閉じられた目と、弾力のありそうな頬、柔らかそうな唇。今のこなたは本当に無防備だ。 ……っ、私は何を考えて……。 平常心を取り戻すために、一度深呼吸をする。 こなたはだらしなく両腕を左右に広げていた。今、目の前にはこなたの左手がある。 手を繋いだことはあっただろうか。 無意識のうちに両手がこなたの左手に伸びた。考える時間なんてなかった。 両手で包み込む。ほのかな温かみが手に伝わってくる。 しかし同時に自責の念に駆られる。寝ているこなたの手を触るなんて、どうかしている。 こなたは私を信用して体を預けてきているのに、それを裏切ったのではないだろうか。 でも、自分の気持ちを抑えることが出来ない。心臓が激しく脈打っている。体が火照ってくるのが分かる。 私とこなたの二人だけの空間。そしてこなたは眠りこけている。 触っていた左腕をゆっくりと床に戻す。 ゆっくりと、こなたの髪を撫でた。さらさらとしていて、くすぐったいくらいだ。 しばらくその長くて綺麗な髪を弄っていた。滑らかで、気持ちがいい。 こなたの寝顔を見る。口元は緩み、幸せそうな表情をしていた。つられるように笑みがこぼれる。 なんて言えばいいんだろう。こなたは、本当に可愛い。 震える手を、少しずつ顔に近づける。 人差し指で、優しく頬を押してみた。 ぷにっ 「ん~……」 「あ……」 こなたがそれに驚いたのか少し体を動かした。だが、まだまだ起きる気配はない。 ぽよぽよしていて、見たとおり弾力があった。柔らかい手触りだ。 「うぅぅ……」 こなたは私の指を避けるように、テーブルの方を向いて寝返った。 膝の傾斜で滑り落ちそうになったので、また仰向けになるように手前に寄せて向きを変える。 深呼吸を、ひとつ。 こなたを見下ろす。目は覚めていないようだ。あまりにも気持ちが良くて、我を忘れてしまっていた。 こなたの唇は、今むにゃむにゃと波打っている。 動悸が素早くなるのに合わせて、呼吸も荒くなってくる。 落ち着かせるように、ゆっくりと息を吐き、一気に吸い込んだ。 こなたの唇に、自分の唇を重ねる。 柔らかくて、温かくて、なんだか甘い感じがする。 「ん………」 今、私はこなたとキスをしてるんだ。これが、こなたの唇の感触なんだ。あぁ、こなた、こなた、こなた……。 「ん~、ん」 こなたが少し声を上げた。驚いて目を開ける。 目が合った。 「あ、こ、こ、こなた。お、起きてたの?」 慌てて顔を上げるが、もう手遅れだった。 「かがみ……私にキスしてた?」 「い、いや、その、それは……。ご、ごめんこなた。その、こなた見てたら思わず……。ほんとにごめん」 あー、私こなたに嫌われたかな。寝てる間にキスするなんて、最悪だ。 「……そんなに謝らなくてもいいよ」 「……ごめんね。私って最悪な人間だわ。こなたのことなんて考えずに……」 もうこなたと顔を合わせることも出来なかった。俯いた視線を横にずらす。 いきなり、首に温かい感触がきた。こなたが後ろから抱き付いてる。 すぐ横に、こなたの顔がある。 「大丈夫だよ、かがみ」 「え?」 「私は平気だよ。だから、自分を責めないで」 「どうして? あんなことされたら、普通……」 「私ね。……かがみのこと……、好きだよ」 時が止まったような、そんな気がする。 しばらく、どういう意味か分からなかった。思考がフリーズする。 ゆっくりと、言葉を理解していく。 ああ、そうか。こなたも……。 でも、こなたは私よりずっと正直で、純粋だ。 それに比べて、私はずるいな。 今までずっと、抑え込もうとしていた。隠れたところでこそこそやるだけだった。 ほんの少しだけでも、自分に正直に…… 「ねぇ、こなた」 次の言葉が喉に引っかかって出てこない。早く言えばいいのに、声が出ない。 こなたは何も言わない。ただ、私をきつく抱きしめてくれた。 温かいな……。 「あ、あのね……。私……」 もう一息。私は、こなたが好きだったんだ。 ようやく分かった。今まで自分に嘘をついて、心のどこかにしまいこんでいた気持ちが。 ゆっくりと外に出る。 「私も、こなたのことが、す……、す、す、好き」 ああ。真っ白だ。 「あはは、かがみん顔真っ赤だね」 「な……」 「まあ、かがみは素直じゃないから、すごく言いづらいよね。……ありがとう。嬉しいよ、私。 ……それにしても、口と違って体は正直と言うか」 「そ、それは……」 何も言い返せない。でも、そんなのどうでもよかった。 とにかく、嬉しかった。 「かがみも結構大胆だよね~。奥手かと思って……はむっ!」 こなたに抱きついて、そのまま床に倒れこんだ。 また、こなたにキスをする。 ゆっくりと、こなたの口の中に舌を入れた。 こなたの舌と絡めあう。ゆっくりと、優しく触れていく。 「う……」 唾液と唾液が交じり合う。 これで、こなたと一つになれたような気がする。 こなたは目を瞑って震えている。 それでも、私を受け入れてくれている。 こなた……、ずっと一緒だよ。 何分経っただろうか。時間の感覚が分からなくなっている。 息苦しさを覚えて、唇を離した。 「うぅぅ……。かがみぃ、苦しいよぉ……」 こなたは仰向けのまま動かない。息が荒くなっていた。 「こなた、ごめん。大丈夫だった?」 「なんだか、わけが分かんないよぉ。すごく、変な気持ち……」 こなたの隣で同じように横になる。 両手で抱きしめて、引き寄せる。 「かがみ……?」 「こなた、あのね……」 言いたい事はいっぱいあった。何から言っていけばいいのかも、分からないくらいに。 でも、もう言葉なんて要らないかな。 もう一度、強くこなたを抱きしめる。 こなたも、私をきつく抱きしめてくれる。 わたしとこなたの、二人だけの時間が始まる。 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-15 03 15 56) ↓慣れればかえって一人のが楽だぜ…寂しいことに変わりはないが。 -- 名無しさん (2013-02-15 15 18 38) あああああ、ここにいるみんなにバレてるよ、かがみん -- ぷにゃねこ (2013-02-07 19 07 43) ↓俺がこんなに!? -- 名無しさん (2012-12-21 11 16 52) フラグ来た……!? -- かがみんラブ (2012-09-23 14 42 10) ↓ 本人乙ww ぼっち残念ww -- 名無しさん (2010-09-21 18 53 57) ↓貴様らとは美味い酒が呑めそうだ。 -- 名無しさん (2010-09-16 12 35 15) ↓おまえらもかブルータス -- ちんぽっぽ (2010-09-13 21 24 36) ↓おぉ我が兄弟よ、お互い辛いのぉ -- 春我部 (2010-04-15 01 21 06) ↓泣くな同志よ -- 名無しさん (2010-04-14 15 52 44) 二人だけの時間が始まる、か…。 俺は一人だけの時間が終わって欲しいぜ。 -- 名無しさん (2009-12-05 23 19 22)
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H5-912氏 『Crazy☆Rendezvous ~クレイジー・ランデブー~』 H5-860氏 こなたの必修科目 mono氏 贈り物 父親として 愛する人と(登校編) 愛する人と(授業編) 優先順位 掛け値なしの(↑の続編) 序列(↑の続編) とても大きな存在(↑の続編) 日常のなかの特別 こころのきょり いのち、つながり【かがみの誕生日記念】 その先にあるのは 終わりも始まりもない-New! 向坂氏 何気ない日々:梅雨晴れ “イメージと現実”(何気ない日々:梅雨の空と四人の気持ちの続編) 何気ない日々:梅雨晴れのち夕立“二人の気持ち” 何気ない日々:想い流るる前日“互いに違う答え” 何気ない日々:想い流るる日“固い決意、揺らぐ決意”-New! 何気ない日々:想い流るる日“ウサギはキツネに キツネはウサギに 恋をする” 何気ない日々:想い通う時“親と子” 春の陽光、桜舞い散る記憶無き思い出の場所で【第2回こなかがコンペ参加作品】 貴女と私の世界【こなかがコンペ参加作品】 今宵の七夕に笹の葉は無くとも ある夏休みの日常の風景(↑の続編)-New! エンジ氏 サクライロノキセツ【第2回こなかがコンペ参加作品】 切ない気持ち お姉ちゃんを観察!!-お昼休み-(お姉ちゃんを観察!!-午前-の続編) 甘えたい 一人ぼっちは嫌だから お姉ちゃんを観察!!-これも愛の形 愛し尽くせぬヒロインであれ(グラップラー刃牙ネタ)-New! 10-79氏 11話 Correct answer(同居人シリーズ10話 for meの続き) 最終話 Daily life(同居人シリーズ完結)-New! H4-53氏 てろてろ こなかがノベルゲーム-New! はな☆びん-New! H3-525氏 愚痴 意思にて漱ぐ 遠いあなたとお花見を【第2回こなかがコンペ参加作品】 ルームサーチに気をつけて【エイプリルフールネタ】 厳禁 擦れ違いのその後に【こなかがコンペ参加作品】-New! H2-209氏 無題(H2-209氏)(仮)3(無題(H2-209氏)(仮)2のこなた視点後編) 無題(H2-209氏)(仮)4(↑のかがみ視点) 二人なら……【こなかがコンペ参加作品】-New! カローラ ◆cKDLcxC5HE氏 誰も居なくなった浜辺に【こなかがコンペ参加作品】-New! H5-254氏 桜吹雪 最後の挨拶(シリアス) 婦警こなた・スピード違反の出会い編 婦警こなた・駐車違反はハッテン場編 古ぼけた佇まいの雑貨屋の話【こなかがコンペ参加作品】-New! 1-166氏 手紙【こなかがコンペ参加作品】-New! 18-817氏 小さな恋の話シリーズセンシティヴィティ レミニセンス-New! 向坂氏・H4-53氏 ダイエットよりも大切なこと-New! H5-455氏 ジャスト・コミュニケーション-New! j氏 殺人考察【第2回こなかがコンペ参加作品】 ひとり、ふたり (後編) 脅迫ゲーム 拝啓 柊かがみさま-New! H4-863氏 レイニー・デイ・ブルー(小さな勇気の続編) 悠久の時を願うように(レイニー・デイ・ブルーの続編) 届けられない言葉(悠久の時を願うようにの続編)-New! yo-ko氏 いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~ 中盤(いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~の続編)(シリアス・二次設定) いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~ 後半(シリアス・二次設定) いふ☆すた EpisodeⅤ~ココロに降る雨がその大地を潤す~(シリアス・二次設定) いふ☆すた Episode LAST ~やがてその実は大樹となる~(シリアス・鬱展開注意) いふ☆すた エピローグ ~今はまだ、小さな芽生え~ 手を繋ごう! 日下月陰 ~ヒノシタノ ツキノカゲデ~ 『 花火 』 Any time (ウィークリーな彼女の続編)-New! H4-419氏 コーヒーブレイク/キャラメル・ラテ 賢者の石-New! 12-570氏 『弾けた日常』その3(『弾けた日常』その2の続編)-New! H1-52氏 桜の刹那【第2回こなかがコンペ参加作品】-New! Juno氏 You Know You re Right -Cherry Brandy Mix-【第2回こなかがコンペ参加作品】 Fields of Gold (前編)-New! Fields of Gold (後編) 別館107号氏 前略 母上様(独自設定 注意)前編、前略 母上様(独自設定 注意)後編◆注意!お読みになる前に 二つの結婚宣言(独自設定 注意)(加筆訂正版)◆注意!お読みになる前に-New! 20-760氏 この甘さに思いを込めて(「守る」という事シリーズの延長作品) この甘さに思いを込めて(2) この甘さに思いを込めて(完結) 1-500氏 リミテッド エイト-New!
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さて、今年のカレンダーを見ていただければお分かりになると思うが、1月の12、13、14日は三連休である。 これは、センター試験や受験を直前に控えた受験生に対して用意された「せいぜい足掻けよ」といった意味か、もしくは「少しの間息抜きしてください」といった意味の連休か、どちらを取るかは、学生諸君にお任せしよう。 そして、この連休を利用して、この物語の主人公である4人組、泉こなた、柊かがみ、柊つかさ、高良みゆきは後輩の岩崎みなみ家が所有する別荘を借り、気分転換を兼ねた一泊二日の勉強合宿を開こうと計画していた。 さて、この計画を持ち出したのはみゆきであり、こなたとかがみが互いに恋心を抱いていて、さらに互いが無自覚であることに一石を投じる為、というのは今まで読んで頂けたのならばお分かりいただいていると思うので、詳しくは割愛させていただきましょう。 ところで、女子高生四人が別荘を借りて一夜を共にする、ということは常識的に考えたら危ない。故に、岩崎家から出された条件が二つ。 信頼の置ける保護者を一人、随伴させること。そしてもう一つ、持ち主の岩崎家の一員であるみなみを連れて行くこと。 まぁ、そもそも他人に別荘を貸すと言う行為自体が、珍しいと言えば珍しいのだが、そこは姉妹のような付き合いをしている高良家、岩崎家の信頼がなせる業と言えるだろう。 ところで、岩崎家の一員、みなみからも提案が一つ。こなたの従姉である小早川ゆたかをこの合宿に参加させて欲しい、というものだった。さてはて、みなみの真意はどこにあるのか。やはりこの話では関係ないので割愛させていただく。 そして運命の1月12日、朝。 「よ~し、みんな準備はいい?」 この言葉を発したのは成実ゆい。ゆたかの姉であり、こなたの従姉なのだが、とにかくノリが軽い。信頼が置ける保護者であるかは微妙な所だが、取りあえず、この時期に暇人をと探した結果、該当したのが彼女だったのでやむを得ない。この際、贅沢は言っていられないのだ。 「お、オッケーですよ……姉さん」 少し怯えたようにこなたが答える。ゆいはハンドルを握ると性格が変わる。その恐怖を、ここにいる全員が知っている以上、反応が鈍いのもやむなし。天の神様が存在するのならば、願わくば、事故にだけは逢いませんように。ゆいを除いた全員が祈った瞬間だった。 「んじゃぁ、出発!!!」 ゆいの言葉に合わせて、7人を乗せた車はいきなりのオーバースピードを披露した。 さて、荒い運転である以上舗装された道であろうとなんのその。揺れる揺れる、車に弱い人間なら一発でKO。そうでなくてもウッと来る。 さて、何回乗っても何回乗っても、慣れる事は無いこなた。僅かに顔色が悪くなり、汗が吹き出てくる。 そんな状況を見かねたのだろう、隣の席に座っていたかがみは極自然に、こなたの背中をさする。少しでも楽になるようにと。 そんな彼女の気遣いが分かったのだろう。こなたは、気丈にもかがみに笑いかけると、その手を握った。 ちなみに寒い寒いこの季節、車内は地球温暖化に大貢献。暖房ガンガンなのだが、二人には、それが少し熱いように感じたのは、何故だろう、何故だろう? さて、この地獄が続いて凡そ一時間。ようやく岩崎家所有の別荘にたどり着いた。車から降りた7人、ゆいを除いて、他6人には贖罪を終えた、殉教者のような顔をしていたが、気にしない気にしない。重要なのはこれからだ。 この別荘の外観について語ることも割愛させていただく。とにかくデカイ、とだけは言っておくが。そして、この別荘の内観を知っているみなみから一つ注意が促された。 「えっと……我が家は人数が少ないので、部屋数もそんなに多くありません。ですから……大体が相部屋になってしまうかと」 それを聞いたかがみ。だが、大した事は無いというように、 「ふ~ん、ま、気心知れた仲だしね。私は誰と相部屋になってもいいわよ」 と、言いながら。さり気なくこなたの手を握ると先導する。素直についていくこなた。それが当たり前のような空気が、二人の間には出来ていた。 だが、このタイミングはみゆきにとっては、まだ早い。みゆきは、コホン、と咳払いをして皆の注目を集めると、 「お恥ずかしながら、くじを作ってきたんですよ。折角の気分転換、ちょっとしたサプライズもいいと思いません?部屋割りをこれで決めたいと思うのですが」 といって7本に割った割り箸を差し出した。割り箸にはそれぞれに対の色が付いていて、同じ色を引いた人が同じ部屋になると言う仕組みだ。ちなみに余りの一本には何も印が無い。 「さあ、どうぞ」 ズイ、と差し出される運命のくじ。かがみの表情がピクと強張る。彼女はこなたと同じクラスになりたいと思いつつ、3年間、結局その機会に恵まれることはなかった。 今度こそ、と意気込んでくじを引くかがみ。さて、割り箸の先端には赤色の印が付いている。 「じゃあ、次は私の番だね~」 表情こそ変化無しだが、声に僅かに緊張感を滲ませたこなたが、くじを引く……その結果は、緑色。また、違う部屋になってしまった。 落胆する二人を尻目にくじ引きは進み、結果、みなみ、ゆたか。こなた、つかさ。みゆき、かがみ。ゆいは一人部屋という組み合わせになった。 「いいよ、どうせおねーさん、背景さ……」 落胆するゆいを尻目に、みゆきはどんどん話しを進めていく。 「さて、一応勉強合宿、という名目もありますので、私たちは30分程自室で勉強をしたいと思います。よろしいですね?」 問いではなく、確認。いつもより強硬なみゆきの態度に、残りの受験生3人は訝しみながらも、素直に頷く。 「その間、みなみさんとゆたかさん、それにゆいさんはリビングでくつろいでいてください。後程私達も合流いたしますので」 その言葉は、これ以上の疑問も反証も一切受け付けない、という力強さに満ち溢れていた さて、こちらはみゆき、かがみ部屋。もとより真面目な二人はセンターで受ける科目に重点を置いて、総復習、とまでは行かなくても、軽快にペンを走らせていた。 「x-y=(D-1)-z」 みゆきが持ってきたナガト式数学問題集に目を通してその答えに頭を悩ませている間、凡そ5分。たったそれだけの時間で、かがみの様子が少し変わっていた。 最初は真面目に問題を解いていたのだが、段々、周りをキョロキョロし始め、扉の方を気にする様になってきた。 勿論、それを見逃すみゆきではない。 「おや?どうかなさいましたか、かがみさん」 すると、かがみは明らかにギクッとした表情、仕草で、 「あ、い、いやね。こな――いや、つかさがちゃんと勉強してるかなって気になって」 僅かにどもりながら、言い訳をする。内容としては妹を心配する姉、としてとても微笑ましいのだが、一瞬漏れた‘こな――’この言葉を聞き流すほど、みゆきは甘くない。 「そうですね、でも、つかささんはああ見えて真面目ですし、大丈夫ではないでしょうか?」 「そ、そうよね」 みゆきの言葉に安堵の表情を見せるかがみ。だが、油断大敵。 「ところで、かがみさんは、泉さんの様子は気になりませんか?」 「ふぇっ!?」 「どちらかと言うと、泉さんの方が勉強をしていないイメージがありますけど、そちらは気にならないんですか?」 みゆきの言葉に、かがみは最初、あぅ、あぅなんて言っていたが、その内、自棄になったように、 「あ、アイツの事はアイツの事で心配に――あー!もう、私達の勉強を進めるわよっ!!」 怒った振りをして話を紛らわせる、所謂逆切れ、というヤツだろう。を披露した。 だが、みゆきはそれにも動じず、ただ、「はい」とだけ頷いた。 さて、それから更に10分程度。もはや、かがみの行動は勉強とは全くかけ離れた所にあった。しきりにドアを気にし、ペンを回しては、口だけでこなた、と呟く。 みゆきはこの辺りがタイミングだろうと見極めると、先程から考えていた言葉を紡ぐ。 「かがみさん、もしかして、お手洗いに行きたいのですか?」 「へ?」 突然のことに戸惑うかがみ。だが、茫然自失は一瞬で、すぐに立ち直ると、 「そ、そう。実はさっきから我慢しててさ~」 と言葉を返した。 計画通り。みゆきは眼鏡の位置を直す振りをして表情を隠す。柊かがみという人物は負けん気が強い。そういった人は本当にやりたいことでも自分からアプローチするのでは負けだと思う。 だから、第3者が如何にもそれっぽく、且つ万人が納得する理由を提示してやればそれに食いつく。つまり、思惑通りに動かしやすい。 「だったら、無理をせず行って来て下さい。ここから出て、右手奥の扉がそうですから」 「そう?悪いわね」 そう言って部屋を出ようとするかがみ。ここで更なる一手、みゆきは、 「この別荘は広いですからね。‘途中で道に迷って、別の部屋に入らないように注意してください’」 分かってるわよ、と言って、かがみは部屋を出て行った。 さて、ここからは賭けだ。かがみがどう動くか。この後のシナリオに繋げられるか。 みゆきはやおらにチェス板を鞄の中から取り出すと、いくらか進んでいる盤面、その上の駒をまた一手、動かした。 場面を変えよう。こちらは、こなた、つかさ部屋。 この二人は、決して不真面目、というわけではないのだが、 さてはて学校の教室とは不思議なもので、しっかり眠ったつもりでもそこに存在する一種独特な怪電波……この場合は教師の講義と言い換えようか、の反響によって更なる睡魔を呼び起こす魔力を秘めている。 そしてこの二人は、その魔力に対抗する術を知らない。ぶっちゃければ、授業中の居眠りが日常茶飯事で真面目に授業を聞けたためしが少ない。 だが、流石に時期が時期なうえに、場所まで違うと気合が入るのか、つかさは英語の教科書、ノートを開き、一心不乱に英文を訳していた。 「えっと、この訳は……フタエノキワミデ……アッ、そうか、だから次は絶対勝つために、僕はとかちつくちてミックミクにしてやんよってことなんだ!」 意味不明にして、理解不能。姉が聞いたらさぞ嘆くであろう和訳を展開するつかさに対して、こなたは未だ教科書すら用意していなかった。 こなたは、ぼんやりとしながら、扉を、廊下を挟んで向かい側の部屋にいるであろう人物の事を、思っていた。 さっき、車の中で、自らの体調に気が付いて気を遣ってくれたかがみ。別荘に着いた時、自然に手を引いて先導しようとしてくれたかがみ。 いや、もっとそれ以前。冬休みから感じ始めた違和感。でも、それはもっと前から存在していたような、親友に対する、気持ち。 親友?そう、親友。ネトゲにも仲間はたくさんいる、画面越しとはいえ気軽に話せる。ある意味、彼らも親友。 だけど、かがみは?リアルで話が出来る、親友。彼らとは一次元超越した、実際に触れる、ことが出来る人間。 だから、こうなのかな?こんな気持ちに、なるのかな?この気持ちは、何だろう? こなたの問いに対する答え。それはセンター試験や受験で、全く役に立たないもの。故に教科書なんかには載っていない。じゃあ、この答えは誰に求めればいいの?誰が、教えてくれるのかな? 本当は、すぐ近くに、その答えを持っている人がいる。それは、自分。でも、気が付かない。悩んで、悩んで、悩んで、心の奥に隠された、どんな方程式にも当てはまらないその答えを、自力で拾い上げなくてはならないのだ。 かがみが出て行った部屋で、みゆきは一人チェス板をいじっていた。こなたは、そしてかがみも気が付いていないが、二人が持つその気持ちに対するヒント自体は、みゆきが何度も出している。 さて、そのヒントが、蒔かれた種がどう芽吹くか、それをチェスに例えて、駒を動かす。最終目標は、キングの駒。そこに到達するまで、後、何手足りないのか。それはみゆきにも分からない。人の心は、ゲームのようにはいかず、難しい。 「頑張ってくださいね、泉さん、かがみさん……」 一人しかいない部屋で、みゆきはそっと、呟く。 時計を見ると、かがみが出て行ってからもう10分経っていた。みゆきはチェス番の駒の位置、それを正確に記憶すると仕舞い、立ち上がった。 扉を開ける、向かいの部屋が見えた。きっと彼女は愛しい人の下へ向かっただろう。自分は、そのための種を蒔いたのだから。 さて、ここからどう動かすか……微かに苦笑しながら、みゆきは‘3人’がいる部屋の扉へと手を伸ばした。 1月12日・中編へ続く コメントフォーム 名前 コメント みゆきさんがカッコいい -- 名無しさん (2012-12-16 11 10 03)
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ゆれたい・三 私達は帰途に就いた。陽は沈み、西の空の端だけは虹色に染まっていた。 駅は多少距離があったので、私達は曲目について語り合いながら歩いた。 前を歩くかがみとつかさから、一メートル程幅を開け、みゆきさんと私が並んで歩く。 私は適当に話に相槌を打ちながら、物思いに耽った。 歌い終わったばかりの時こそ何も残っていなかったが、こうして夜風に当たって頭を冷やしていくと、私の心は降りそうで降らない黒い雲に覆われた。 カラオケボックスの中での私を、心の中で散々罵倒した。 かがみが鈍感で無神経だというのではない。私の期待の仕方がそもそも根底から間違っていたのだ。 一体何をしていたんだ。どう考えたって、たかだか歌詞の一片に反応してくれるわけないじゃないか。 仮に反応してもらえたところで喜んでもくれると思ったか。なんて下らない、馬鹿馬鹿しい。 それとも、ああして片想いの曲を歌って、自分を慰めていた積もりだったのだろうか。 片想いの孤独をみんなに伝えて、周囲からも慰めてもらおうという算段だったのだろうか。そうだとしたら、あまりに情けないことだ。 いつのことだったか、かがみを、寂しさに耐えかねて死んでしまうウサギに喩えたが、ウサギは私自身なのではないだろうか。 人を一方的にウサギと決めつけて下に見ることで、自分は「ちっとも寂しくなんかないよ」と仮想していたのだろうか。 かがみだって私の言動の救いようの無さに相当呆れただろうな。 いやかがみは優しいからそこまでは考えてないでしょ、いやいやそうやってすぐかがみの優しさに頼ろうとするから何かと調子に乗るんだ私は、…。 負の無限ループに入った気がしたので、それ以上考えるのはそこで止めた。 みゆきさんが途中で別れた。何でみゆきさんが駅まで一緒に行かなかったのかは覚えていない。 私は、並んで歩くかがみとつかさの後ろを、さっきよりもう少し距離をとって付いていく。 二人が何の話題で盛り上がっているのかは分からなかったが、楽しげに笑い合っていたのだけははっきりと覚えている。 歩き出した時は西だけ虹色であった空も、その時にはすっかり深い青になっていた。冷気が、潮の満ちるように足元から迫ってきた。 そして私は、みゆきさんと別れた際に一時中断していた罵倒を再開した。 『切ない片想い、あなたは気付かない』の返答が、『ふざけて歌ってるんじゃないわよね~』でございますかねかがみ様、それは酷でございますよ。 独り相撲を繰り広げていた滑稽な私。そうだ私は道化だったんだ。いや、誰一人として見ていなかったんだからピエロですらない。ただの変人だ。 そんなことを考えていたら、今度は、悲しみが腹の底からもの凄い速さで込み上げてきて、喉から溢れ出そうになった。 溢れ出る一歩手前で飲み込んだ。しかし、すぐに戻ってきて、私に吐き出されるギリギリの所で溜まった。 だが、絶対に吐き出さなかった。吐き出せば「かがみの優しさに頼ろうとする」奴になってしまうからだ。 きっとピエロだって、人を笑わせるだけの自分の姿を哀れんで涙することがあるんじゃないのかな。 でも泣いたら顔の真っ白のメイクが落ちて無残な姿になり果ててしまう。気色悪くて誰も相手にしてくれない。 だから、またピエロに戻ってゆく。他人を笑わせている間は自分が哀れだなんて考えないでいられる。いつまでも自転車操業を続けるだけだ。 またこのような事を考えて、私はかがみの優しさに頼ろうとしてるんだな。悲しみたがり屋なんて図々しい。 自嘲、後悔、その他諸々。結局最後に残ったのは悲しみだった。他の感情は行きつ戻りつしていたが、この感情だけは真実であると知るに至った。 こうして感情の淘汰が完了したことで、独裁者となった悲しみだけが私を圧倒的な力で支配した。全身の内臓が圧殺されそうになった。真っ先に肺が白旗を振り、心臓も胃も陥落寸前。 もう全ては時間の問題だ、あとほんの少しで涙に溺れてしまう。 ああ、私にはもう耐えきれないよ、ごめんなさいかがみ、私は大好きでだいすきでたまらないあなたの優しさに何度もすがってしまう。 いくら謝っても謝り切れません。本当にごめんなさい。 声が出そうになった。溜めきれなくなった涙がこぼれかけた。 思わず両手を口に当てた。 ゆれたい・四へ コメントフォーム 名前 コメント (/ _ ; )b -- 名無しさん (2023-07-27 07 53 13)
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No.035 柊かがみ コスプレver. (Kagami Hiiragi Cosplay Ver.) 情報 作品名 らき☆すた OVA 価格 2,500円(税込) 発売日 2009年05月15日 商品全高 約135mm 付属品 表情:照れ顔、呆れ顔 手首:×10 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム、収納袋) その他:ネギ×2 キャラクター概要 柊かがみの夢の中に登場した初音ミクのコスプレ姿。 商品解説 表情パーツは『らき☆すた」シリーズの他キャラクターとの付替可能 良い点 悪い点 注意点・不具合情報 関連商品 泉こなた 冬服ver. 泉こなた 夏服ver. 泉こなた コスプレver. 柊かがみ 冬服ver. 柊かがみ 夏服ver. 柊つかさ 冬服ver. 柊つかさ 夏服ver. 高良みゆき 冬服ver. 高良みゆき 夏服ver. コメント 名前 コメント